
藤田にコンサルを依頼しようと思った理由を教えてください。
東日本大震災が起きた翌日、東京でも、インターネットは遅く、電話やFAXは通じず、受注を受け付けられない、発注や配送もできず、パニックになりました。「こんな状態が続いたら、なにをしたらいいのか、さっぱりわからない・・・」そんな状態でした。
そんなとき、経営者の勉強会の仲間から「面白いから是非参加した方がいいよ」と勧められて以前にセミナー参加した藤田さんのことを思い出したのです。
コンサルを依頼するのに、何か迷いとか不安はなかったですか?
藤田さんのセミナーがわかりやすかったので、依頼することに迷いはありませんでした。ただ、費用がどのくらいかかるのか、自分たちの作業がどのくらいなのか、がとても気になりました。
なぜなら、他の多くのBCPのセミナーでは、「BCPは丸投げはダメ!自分たちでやらなきゃダメ!」とおっしゃられていて、藤田さんに全面的に依頼すると、コスト面のみならず、実際役立つか疑問だったからです。
実際にコンサルを依頼することになった決め手を教えてください。
その理由は、藤田さんは東日本大震災の現地にマメに足を運び、BCPを作ってうまくいった会社とうまくいかなかった会社を見て、BCPではなにが一番大切かということを体験されていました。BCPを作っていて、想定外の事態が起きてもうまくいった会社の理由をつかんでいたのです。
その体験をもとに、「お客さんが手を動かす必要はありませんよ」、「小さく作って大きく育てるものなのですよ」とおっしゃられたので、うちでもできるかもしれない、うまくいくかもしれない、と思ったからです。そして、ひとつ気になったのは、「BCPを作ると今から役に立つんですよ」と言われたことです。
実際にコンサルが始まってみて、どうでしたか?
藤田さんと複数の専門家チームでヒアリングしてくれるので、最初のお話の通り、楽でしたよ(笑) ヒアリングも藤田さんが作られた、簡単なフォーマットに答えていくだけなので、ほんと楽でした。
その調査の結果、うちに会社でなにが一番大事で、なにが一番の収益の柱なのかが見えてきました。また、震災後の対策も考えてくれたのは、ありがたかったです。
コンサルを依頼して、何が一番良かったですか?
自分たちの負担が少なく、納得できる価格で作業を行ってくれて、しかも、これは万が一のときに役立ちそうと思えたことですね。そして、この後も、うちに会社の身の丈にあったものに作っていってくれるという安心感があります。
さらに、一番驚いたのは、副次的に、「うちの会社って、こういう風になっているんだ」と会社の棚卸が出来たことです。
以前は、社員は忙しい時は目の前の仕事に忙殺されていましたが、今では、仕事の優先順位がなにかわかるので、行動基準が明確になり、仕事の処理量がアップしました。それで、今から役に立つというのは、このことを言うんだと思いました。
社員の方は何とおっしゃっていますか?
「うちの会社って、こんな会社だったのか!」
「なんのためのうちの会社があるのかが、わかった!」
という喜びと、新鮮な驚きの声が多かったです。
災害が起きたときにどのお得意先や商品を一番大切にすべきなのか、という会社の価値、お客様の大切さを再発見できたことは、社員のモチベーション・アップに確実につながっていますね。
